シンクロニシティ体験談⑤
これまで、4つのタイプのシンクロ体験をお話してきました。今日は、それらとは全く異なる現象です。
果たして、これを「意味のある偶然」を指す”シンクロニシティ”と呼んでいいものなのか、ちょっと疑問ではありますが…
⑤好きな歌手が私に嫉妬!?
この話は、一般的なシンクロニシティと呼ぶには、ちょっと違うかもしれません。
ですが、面白い偶然現象でしたので紹介したいと思います。
昔住んでいた部屋での話です。 壁には、大好きな歌手(仮にCくんとします)のアルバムジャケットを飾っていました。 古い話で、そのアルバムジャケットというのはレコード、いわゆるLP盤と呼ばれていたものです。 そう、あの大きなレコードアルバムのことです。
そのLP盤ジャケット(Cくんのアルバム)の角四ヶ所を、画ビョウを使って止めていました。画びょうと言っても、画びょうを直接ジャケットに突き刺したくはありません。そこで、壁と画びょうとの間に、ギュッとジャケットを挟み込むようにして留めておいたのです。
そして、その壁に飾ったジャケットの真下には、テーブルがありました。 そのテーブル上に電話を置いていました。
ある日、私はそのテーブルの所で電話をしていたのです。 友だちとの電話で、好きな野球選手の話で大盛り上がりでした。それは、ワイワイ、キャッキャッと、お腹を抱えて大爆笑していたぐらいに。
と、その時です。私の視界が、突然真っ暗になったのです!
お腹を抱えながら笑っていたので、顔が下を向いていた時でした。
「パタッ!」という音と共に、急に目の前が暗くなったのです。
そして、その瞬間、私の頭に軽い衝撃も!
一瞬、何が起きたのかわかりませんでした。でも、何かが頭の上に乗っかってきた感じは、はっきりと分かりました。
そこで、顔をゆっくりと持ち上げてみると…
頭の上から、スルッと何かが滑り落ちてきました。
その滑り落ちてきた何か、に目を向けてみると、
そこにあったのは、Cくんのアルバムジャケット。。。
どうやら、壁に飾ってあったアルバムが、ぽろっと落ちて、私の頭を直撃したようです。
しかし、不思議だったのは、そこに ”画びょう” は “落ちていなかった” こと。
ジャケットが飾ってあった場所を見上げてみると、まだ4個の画びょうは、そこにしっかりと刺さったまま!
私は、てっきり画びょうが外れて、それで落ちてきたと思ったのです。 しかし、そうではなかったのです。
そのジャケットは、飾ってから既に何ヵ月も経っていました。 しかし、それまで1度でも落ちてきた事はありません。 この時が、初めてです。
しかも、それが「私の頭の上に」というタイミング。
そこで私は、ちょっと図々しいことを思い浮かべていました。
これは、「Cくんのヤキモチかも」と。
「私が、好きな野球選手の話ばかりを、電話で楽しそうに話していたから、Cくんがちょっと嫉妬したのかな。 それで私の頭を「ポコン」と叩いたのかな。」と…
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