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悩んでいる時、あなたはどのように解決していますか。原因がはっきりしているのなら、それを変えることで解決をしているでしょう。しかし、何もせず、ただ時を過ごすしかない場合もあるかもしれません。
ここでは、今ある現状をより良くすることを目的としています。
もし、現在もやもやとした悩みを抱えているのならば、ここで紹介する方法を試してみてはいかがでしょうか。
すべての悩みは、その原因を知ることから
どんな悩みにも、原因があります。「何を悩んでいるのか」というより「なぜ、それを悩んでいるのか」が、ここでいう原因です。そして、悩みのもととなっている根本的な原因を探っていくことで、解決に導いていきます。
そんなの当たり前だと思うかもしれませんね。けれども、私たちは、原因と思っていることが、他者(自分以外の人、モノ、出来事)にあると考えがちです。もちろん、それらが要因になっていることも事実でしょう。
しかし、自分の中にある性質や考え方の癖に気づくことで、現状を変化させることも可能です。
そこで、私がおすすめしたいのは「書き出し式内観法」です。 何でも書き出すことによって、心の中、頭の中をクリアにしていきます。実際に紙に書くことがポイントです。 そうやって、自問自答しながら気持ちのアウトプットをし、自己観察をしていきます。ここでは、私がやっている方法を紹介しますね。
これによって、頭の中が整理しやすくなります。その結果、取るべき行動が思いつきやすくなるはずです。
この方法は「○○が嫌だ」という気持ちの時に、特に効果を発揮できると思います。
「○○が嫌だ」を解消する
必要なものは、A4用紙やノート、チラシの裏側など、充分な余白がある紙とペンです。
「辛くて嫌だ」から脱却するための5ステップ
ステップ1 現在の悩み、イヤな事を紙の左側に書き出す。
ステップ2 1で書いたことが「なぜ」イヤなのか、その右に書く。
ステップ3 2から自分の性格を、さらに追及していく(←ここが大事)
ステップ4 3から対策を考える。
ステップ5 取りかかり易い対策から実行する。
では、実際に例をあげながら、ステップごとに説明をしていきましょう。
ステップ1
紙の左側に、現在悩んでいること、嫌なことを書いてください。
例
「会社に行きたくない」「お金がなくて生活が苦しい」「あの人が苦手で会うのがイヤだ」などの場合
———————————————————————— 会社に行くのが嫌だ |
———————————————————————— お金がなくて生活が苦しい |
———————————————————————— あの人には会いたくない |
ステップ2
次に、1で書いたものの右に、「なぜ、それがイヤなのか」その理由を書き出してください。
たとえば「会社に行くのが嫌だ」の場合、その理由としては「仕事をしたくない」「上司からのパワハラが辛い」「周りから嫌われている感じがするから」などがあるでしょう。 1個に限らず幾つもあれば、全部書き出してみましょう。
例:会社に行くのが嫌な場合
———————————————————————— 会社に行くのが嫌だ⇒ ・仕事をしたくない ・上司からのパワハラが辛い ・周りから嫌われている感じがする ・通勤電車に耐えられない |
ステップ3
次に、2で書いた理由をもっと深く探ります。つまり、さらにそれが「なぜ嫌なのか?」その理由の原因になっているものを考えてみてください。 そして、それを書き出してみましょう。
例:「会社に行くのが嫌」で、その理由が「仕事をしたくない」場合
まず、「仕事をしたくない」と思うのは、なぜだろう?と考えます。
そして、その思い浮かんだ理由を、書き出してみましょう。
「ミスをすることが多いから」とか「いつも緊張してしまうから」や「漠然とやる気がでないだけ」ということもあるでしょう。
他には、「仕事の内容が難しすぎる」とか、「営業成績が悪いから」等もあるかもしれませんね。
———————————————————————— 会社に行くのが嫌だ⇒ ・仕事をしたくない ↓ 「ミスをすることが多いから」 「いつも緊張してしまうから」 「漠然と、ただやる気がでないだけ」 |
もうひとつ、例を書いておきます。
もし、会社に行くのが嫌な理由が「周りから嫌われている感じがするから」ならば、次のようなことが思い当たるかもしれません。
「仕事が下手で、とろいからだろうか?」「愚痴が多くて、うざがられているのかな」など。このような感じで、思い当たるものを書き出していってください。
例:「会社に行くのが嫌」で、その理由が「周りから嫌われている感じがする」場合
———————————————————————— 会社に行くのが嫌だ⇒ ・周りから嫌われている感じがする ↓ 「仕事が下手だから?」 「とろいと思われている?」 「愚痴が多くて、うざい?」 |
ステップ3は、自分を深く探求していく過程です。
そのため、これを書いている時は、どんどんと次々と考えを連想させていってください。
「会社に行くのが嫌」なのは→「仕事をしたくない」から
「仕事をしたくない」のは → 「ミスをすることが多い」から
「ミスをすることが多い」のは → 「自分の能力が足りないのか」「いつも忙しくて慌ててしまうからかも」といった感じです。
そこで連想したこと、つまり嫌な理由の根本的原因と思われる事柄も、次々と書きだしていってください。
例:
「会社に行くのが嫌」なのは「仕事をしたくない」からで、その理由が「ミスをすることが多い」などの場合↓
———————————————————————— 会社に行くのが嫌だ⇒ ・仕事をしたくない ↓ 「ミスをすることが多いから」 「いつも緊張してしまうから」 「漠然と、ただやる気がでないだけ」 ↓ ・自分の能力が足りない? ・忙しくて慌ててしまう? |
ここでの考察、探求がポイントになります。 ですから、ひとりの時間をしっかりとって、自分自身を深く観察してみてください。
特に、自分の性格を見つめ直したり、本当は一番どうしたいのか、本心を探るようにしてください。建て前ではなく、あくまでもあなたの本当の気持ちを思い起こす事が大切です。
そして、次々と連鎖的に頭に浮かんだ事柄を、どんどん書き出してみましょう。
例:
ミスをすることが多い ⇒ 自分の能力が足りないのか? ⇒ 本当に能力が足りないのか? ⇒ 経験不足だからか? ⇒ やれば出来るのか?
本当に能力が足りないのか?
勉強不足だからか?
経験が増えれば大丈夫なのか?
やれば出来るのか?
やることが多すぎて焦るからか?
集中力が無いからか?
面倒くさがりやなだけか?
やる気が出ないだけなのか?
そもそも、この仕事は自分には向いてない?
そもそも、この仕事、好きでないし…
のように、頭の中に浮かんだことを、どんどんと書いていきましょう。
(次ページ ステップ4へ続く)