不思議・神秘

ガス爆発から救ってくれた偶然~シンクロ体験談

閑散とした夜の通り

 
 シンクロニシティ、身近なところで耳にしたり、様々なメディアでも取り上げられ、お馴染みだと思います。

 ユングが提唱した概念で、「共時性」とか「同時性」などとも呼ばれていますね。一見、全く関係のない複数の出来事が同時(或いは時間差)で起きた時、結果的に意味を持つことになった現象のこと。

この「意味のある偶然の一致」は、誰にでも起こりうることです。

 近年では、「シンクロニシティが起きた時、人生の波に乗っていますよ」「その選択は正しいですよ」など、メッセージとしても捉えられているようですね。夢や目標を叶えるための答え、それを知る手段にもなり得るようです。

シンクロニシティ体験談


 たくさんのシンクロニシティ体験を起こすには、起こる出来事に意味を見いだす癖をつけたり、意識してみると良いです。アンテナが敏感になり、これまで気づかなかった面白い現象にも気づくようになるかもしれません。

 そこで、ここでは、私にも起きたシンクロニシティ体験を語っていきます。こんなラッキーな偶然もあるんだよね、人生も捨てたもんじゃないな、と感じていただければ、と思います。


①ガス爆発から救ってくれた偶然


 都内の会社に勤めていた頃の話です。当時の私は、残業がないポジションで働いていました。そのお陰で、毎日定時退社。いつも同じ時刻に会社を後にし、同じ道を歩いて帰っていました。 駅までの道のりは幾通りかあるものの、同じルートを使い、毎日毎日同時刻にその道を歩いていたのです。

 ある日のこと。いつものように定時に仕事を終え、会社のビルを出ようとした時でした。

「今日は、別の道から帰りたい」

そんな気持ちが沸き起こってきたのです。 いつもとは違う道を歩きたい、なぜだか、そう思ったのでした。

 他の道を通ったところで、駅までの距離は、さほど変わらない。そこで、気の向くままに、もうひとつの道から帰宅の路を目指すことにしました。

 家に到着。夕食を済ませ、くつろいでいた時です。私の顔を青ざめさせるものがありました。 

それは、テレビから流れてきた「ガス爆発事故」のニュース。

 そこには、いつも会社帰りに見ている料理屋さんが映っていました。しかし、その姿はいつもとは違うものでした。全焼は免れたものの、無残にも真っ黒く焼け焦がれてしまった、あの料理屋さんの姿が映っていたのです。

 そして、さらに私を驚かせたのが、事故があったその時刻でした。それは、いつも私がその場所を通り過ぎる、まさにちょうど、その時間だったのです。

 もし、その日、いつもどおりに、いつもの時間、いつもの道を歩いていたなら、私は間違いなく爆発に巻き込まれていたでしょう。

 
 目に見えない何かに助けられた、と思いました。そして、助けられたことに感謝しています。


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