シンクロニシティ体験談②
誰にでも起こりうるシンクロニシティ現象。 私も、そのおかげで大変ラッキーな思いをさせていただいてます。
前回は、ガス爆発から危機を免れたシンクロの王道とでも言うようなお話をさせていただきましたが、今回は願望が叶った!という体験話です。
②欲しかったものが意外なところから
古い話ですが、これぞシンクロニシティ!と言えるような印象深い出来事でしたので、お話したいと思います。
高校時代の事でした。当時、モンキーズファンだった私は、彼らのレコードや切り抜きを夢中で集めていました。
ザ・モンキーズ、1960年代にアメリカで結成された、当時大人気だったグループ。しかし、当初のブーム時、まだ幼かった私は彼らの存在さえ知りませんでした。 ファンになったのは、80年の第二次ブームの時です。日本で、テレビの「ザ・モンキーズショー」が再放送され、それまで知らなかった人たちの間で、またたく間に再ブームが巻き起こったのです。
その現象は、60年代に発表された何枚ものアルバムを、ジャケットをリニューアルして、どんどん再発売されたことでもわかりました。私もバイト代をつぎ込んでは、次々とモンキーズのリニューアル版を買い求めていったのです。
ところが、欲しくてもどうしても手に入らないアルバムがありました。それは、60年代その頃に発売されていた当初のアルバムです。私のモンキーズ熱は高まるばかり。昔のアルバムも欲しくてたまらなくなりました。収録曲は同じだとはいえ「ジャケットが違う」、ただそれだけの理由でも欲しくなるのがファン心ですよね。
「欲しいなぁ、でも売ってないし… たとえ、どこかで売っていたとしても、お金だって足りないだろうなぁ」と溜め息をついていました。
そんな時、さほど親しくもなかった知人A子さんと、ひょんな事から再会する機会がありました。 ただ知人というだけのだいぶ年上の方です。その方と、ふと趣味の話になり、モンキーズの話題が出た時でした。
「あ、昔ファンだった友だちがいる!」
その方には、昔モンキーズファンだった友人がいらっしゃるとのこと。そして、「今は他の人のファンだし、もしかしたら昔のレコード譲ってくれるかもよ!」と。 さっそく、その友人に尋ねてくれることになったのです。
A子さんとは、これまでプライベートな話もほとんどしたことがありません。 しかも、久々に偶然再会しただけの関係。 社交辞令みたいなものかもしれない。 ましてや、昔ファンだったというその方は、私からすれば全くの見ず知らずの人、わざわざ連絡など来ないだろう、と期待せずにいました。
ところが、何日も経たないうちに、A子さんの友人とおっしゃる方から、直接電話があったのです。「住所を教えてほしい」という内容の電話でした。
そうです! モンキーズのアルバムを譲ってくださることになったのです!
数日後、「60年代に発売された初版モンキーズのアルバム」が何枚も、私の元へと届きました。 譲って下さった方のお話では、ちょうど押入れを片付けていた時だったそうです。モンキーズのアルバムが出てきたものの、最近は聴いていないし、どうしようかと考えていたらしく「場所を取るから処分したいけど、さすがに捨てるのはもったいないし….」、そう思っていた矢先だったそうです。 そのため、譲ってくださった方も「欲しい人がいる」と聞き、「偶然だ、ちょうど良かった」と、喜ばれたとのことでした。
アルバムの他にも、おまけも一緒に届きました。当時の雑誌についていたモンキーズの付録などです。色々楽しいものがたくさん入っていました。 どれも、大変貴重なものばかりです。 ありがとうございました。
本当に、素敵な偶然に感謝です!
Photo by Photo AC