私は、オレンジマーマレードが好きだ。
味ももちろん好みなのだが、このマーマレードの気持ちが好きだ。
ジャムだと皮を捨てて作る。オレンジをそのまま食べる時も、皮を捨ててしまう。
でも、オレンジマーマレードならば、皮も小さく刻んで入れる。
《普通は捨てられる運命の皮でさえ、オレンジマーマレードには必要なもの》
これは、韓国ドラマ『オレンジマーマレード』の受け売りだが、これに意味がある。
ドラマでは、吸血族と人間との枠を越え、ひとつの音楽バンドを結成する。そしてそのバンド名が「オレンジマーマレード」。 苦難を乗り越えて生きていく彼らの絆とロマンスを描いたファンタジードラマだ。
だが、そこには現実社会にも通じるものがある。みんなとちょっと違う、いや、たとえ違わなくとも、そこには差別が生じる世の中が存在する。
そんな差別は、なくなってほしい。誰も苦しんでほしくない。オレンジマーマレードのように、なってほしい。
ここのサイトタイトル「マーマレードの詩(うた)」も、そんな想いからつけたものだ。
だから私は、オレンジマーマレードが大好きだ。
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